こんにちは、フィギュア買取研究所のこーりーです。
大切なフィギュアを触ったら、べたついている…。
フィギュアを購入してから時間が経っていたり、箱に入れたまま保管していたりすると、フィギュアの表面がべたついてくることがあります。
しかし、安心してください。フィギュアの表面のべたつきは落とすことができます。
フィギュアのべたつきを落とす正しい方法を知り、フィギュアを綺麗にお手入れしましょう。
フィギュアのべたつきを落とす方法6選
フィギュアのべたつきを落とすことができるアイテムには、さまざまな物があります。
今回はフィギュアのべたつきを落とすのに最適な、以下の6つのアイテムを使用したべたつきの落とし方について紹介します。
- 中性洗剤
- 重曹
- セスキ炭酸ソーダ
- アルカリ電解水
- マジックリン
- ベタトルV
中性洗剤や重曹など、どの家庭にあるもような親しみのあるアイテムが多いです。身近な道具でべたつきを落とせるのは嬉しいですよね。
それぞれのアイテムを使用した、べたつきを落とす手順を具体的に紹介していきます。
中性洗剤
フィギュアのべたつきを落とす方法として、広く知られているのが中性洗剤を使用する方法です。
中性洗剤は、家庭用食器洗い洗剤で問題ありません。
中性洗剤を使用した手順は以下の通りです。
- ぬるま湯に中性洗剤を入れる
- つけ置きをする
- 洗い流す
- 乾燥させる
まずはバケツを用意し、中性洗剤を約35度〜38度のぬるま湯に溶かします。水でも問題ありませんが、ぬるま湯の方が汚れが落ちやすくなります。
このとき、中性洗剤とぬるま湯の割合の目安は1:5です。
次に、フィギュアを可能な限り分解し、中に入れます。
10分〜15分ほどつけ置きをしましょう。べたつきがひどいならつけ置きの時間を長くするなど、様子を見て調整してください。
フィギュアの汚れが浮いてきたら、手や柔らかいスポンジを使用し、汚れを落としながら水で洗い流しましょう。
洗い流したら、タオルで水気を拭き取り自然乾燥をさせます。
重曹
重曹を使用した手順は以下の通りです。
- ぬるま湯に重曹を溶かす
- つけ置きをする
- 洗い流す
- 乾燥させる
まずは重曹をぬるま湯に溶かします。2Lの水に大さじ2杯が目安です。
このとき、基本的にはパッケージに記載されている推奨濃度で重曹を溶かしていただいて構いません。しかし、汚れがひどい場合は濃度を上げてみるのもおすすめですよ。
重曹を溶かしたぬるま湯に分解したフィギュアを入れ、半日ほどつけ置きします。
時間が経つとフィギュアに付着している汚れが浮いてくるので、手や柔らかいスポンジを使って汚れを取りながら、水で洗い流します。
タオルで拭き取り、自然乾燥をさせれば完了です。
べたつきが落ちていないように感じたならつけ置きの時間を伸ばしてもいいですが、あまり長時間付け置きをすると塗装が剥げてしまう恐れがあります。こまめに様子を見ましょう。
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダとは、セスキ炭酸ナトリウムとも呼ばれる無機化合物で、さまざまな掃除に使える万能アイテムです。
セスキ炭酸ソーダは重曹と同じアルカリ性ですが、セスキ炭酸ソーダは重曹に比べてアルカリ性が少し強いのが特徴です。
セスキ炭酸ソーダは100均でも販売しています。強い洗浄力がありながらも手肌に優しいので、便利な掃除アイテムだと言えます。
重曹を使用した手順は以下の通りです。
- セスキ炭酸ソーダを水に溶かす
- つけ置きする
- 洗い流す
- 乾燥させる
セスキ炭酸ソーダを水に溶かし、分解したフィギュアを入れ半日ほど放置します。
時間が経ち汚れが垢のように浮いてきたら、水で洗い流し、自然乾燥させます。
この時も汚れの落ち具合を見て、フィギュアのつけ置き時間を調整してくださいね。
アルカリ電解水
アルカリ電解水とは、水を電気分解してアルカリ性にしたものを指します。
こちらも100均で手に入るアイテムです。スプレータイプになっていますよ。
アルカリ電解水使用した手順は以下の通りです。
- フィギュアにアルカリ電解水をスプレーする
- 時間をおく
- 洗い流す
- 乾燥させる
べたつきが気になるフィギュアに、アルカリ電解水を満遍なくスプレーします。
時間が経つと汚れが浮いてくるので、水で洗い流してタオルで拭き取り、自然乾燥させて完了です。
このとき、注意点が2つあります。
1つ目は、塗装が剥げる可能性があるということです。
最初に目立たない箇所にスプレーをし、様子を見ましょう。時間が経っても変化がなさそうであれば、ベタついている箇所全体にスプレーをしてください。
2つ目は、肌が弱い人は注意をする必要があるということです。
アルカリ電解水はアルカリ度が高く、脂質を洗い流す特性があります。
そのため、肌の弱い人は手荒れを起こしてしまう可能性があるのです。気になる人は念のため手袋を着用することをおすすめします。
マジックリン
マジックリンは油汚れなどのべたつきを落とすことに長けているアルカリ性の洗剤です。目にしたことがあったり、家で使っていたりする人も多いのではないしょうか。
マジックリンを使用した手順は以下の通りです。
- マジックリンをスプレーする
- 時間をおく
- 洗い流す
- 乾燥させる
マジックリンを使うときは、アルカリ電解水の時の手順と同じです。
べたついているフィギュアにマジックリンをスプレーし、そのまま時間を置きます。
汚れが浮いてきたと感じたら水でしっかりと洗い流しましょう。乾燥させれば完了です。
ベタトルV
最後はベタトルVというアイテムです。
ジャパンケミックという会社が発売しているアイテムで、フィギュアのべたつきを落とすための専用クリーナーとして販売されています。
ベタトルVを使用した手順は以下の通りです。
- 綿棒などにベタトルVを染み込ませる
- ベタつきが気になる箇所に塗布する
- クロスで拭く
使い方は簡単です。綿棒やクロスにベタトルVを染み込ませ、べたつきが気になる部分に塗布します。
その後、クロスなど乾いた布で乾拭きをすれば完成です。たったこれだけでべたつきが取れるので、非常に簡単なお手軽な方法といえます。
べたつきの箇所が少ない場合や、洗剤などを使用した水洗いは少し抵抗があるという人におすすめです。
しかし、1本あたりの容量10mlと量は少なめなため、大量のフィギュアのべたつきを取りたいときには向いていません。
ご紹介した6種類のアイテム以外にも、フィギュアの汚れがよく落ちると評判のダブもあります。洗顔料やボディソープが自宅にある人は試してみるのもおすすめですよ。
フィギュアを洗う際は、基本的に洗剤をつけ、水で洗い流して水気を拭くという流れですが、水気を拭き取るときはタオルを使用しましょう。
ティッシュを使うと、ティッシュの繊維が濡れたフィギュアについてしまい、せっかく綺麗にしたにも関わらずまた汚れてしまいます。
また、フィギュアを乾燥させるときは必ず自然乾燥をさせましょう。早く乾かしたいからといって、ドライヤーを使うのはNGです。
フィギュアは熱に弱いので、強い熱を当てると変形してしまう恐れがあります。注意しましょう。
フィギュアをべたつかせない為にはフィギュアの保管方法が大切です。こちらでは、フィギュアの保管法について詳しく説明しているので参考にしてください。
フィギュアがベタつく原因
フィギュアがベタつく原因は、可塑剤(かそざい)という素材がフィギュアに含まれているからです。
PVCやソフビのフィギュアには、成形しやすくするために可塑剤が使われています。可塑剤には素材を柔らかくする効果があるので、フィギュアを作る上で欠かせない素材です。
可塑剤は時間が経つと気化し、大気中に放出されます。
しかし、箱の中に入れたままなど、密閉されたところで保管していると気化できずにフィギュアの表面に出てきます。これが、フィギュアを触ったときにべたつきを感じる原因です。
可塑剤によるベタつきは、PVCやソフビのフィギュアならではの特徴です。
べたつき以外の汚れや日頃のメンテナンス方法を詳しく説明している記事もあります。ぜひ参考にしてみてください。
フィギュアをお手入れするときの注意点
フィギュアのベタつきを取る際に、いくつか注意点があります。
どのお手入れ方法でも少なからずリスクはあるので、自己責任で慎重に行いましょう。
色落ちの可能性がある
フィギュアを洗うときは色落ちの可能性があるということに気をつけましょう。
フィギュアは基本的に水洗いが可能ですが、使用するアイテムによっては洗浄力が高く、フィギュアの塗装を落としてしまうこともあります。
せっかく綺麗にしようと思って洗ったにも関わらず色落ちしてしまったらショックですよね…。
不安な場合は、事前にフィギュアの目立たない部分に洗剤などの使いたいアイテムをつけ、しばらく様子を見ましょう。
特に問題なさそうであれば引き続き全体の手入れを行なってください。
強く擦らない
フィギュアを洗うときに強く擦りすぎてしまうと、こちらも塗装が剥げてしまう原因になります。
綺麗にしたいという気持ちから、つい力が入ってしまうこともあると思いますが、優しく慎重に行いましょう。
軽く擦ってみて、べたつきが取れないようならつけ置きする時間を延長してみることをおすすめします。
フィギュアはとても繊細ですので、丁寧に扱ってあげてくださいね。
クレンザーは避ける
クレンザーとは、研磨剤成分を含んだ、食器や金属器を洗浄するための弱アルカリ性洗剤です。
液体タイプや粉末タイプがありますが、研磨剤が入っているため、フィギュアを傷つけてしまう恐れがあるので控えましょう。
ツヤ加工してある部分の艶がなくなってしまうこともあります。
特に、粉のクレンザーは絶対にやめましょう。粉タイプは洗浄力が非常に強いため、傷だらけになってしまいます。
メラミンスポンジは使わない
フィギュアを洗うとき、スポンジで洗っても良いですがメラミンスポンジは避けましょう。
メラミンスポンジは、「メラミンフォーム」と呼ばれる材質でできているスポンジで、きめの細かい網目状になっています。
水に濡らして擦ることで、汚れを削り落としてくれます。しかし、研磨し削ることによって汚れを落としているので、先ほどご紹介したクレンザーと同様に、フィギュアが傷ついてしまう可能性があります。
こちらもツヤなくなってしまうなどの恐れもあるので、スポンジを使う際は柔らかいスポンジを選びましょう。
金属パーツに注意
金属でできているパーツは、水で洗うと錆びます。
フィギュアが持っている小道具などに金属パーツが使われていることもあるので、事前によく確認してください。
金属パーツがあれば、別に避けておきましょう。
べたつかないようにフィギュアを保管する方法
べたつきの原因である可塑剤が含まれている限り、フィギュアが完全にべたつかないようにすることはできません。
しかし、適切な保管していればある程度フィギュアのべたつきを抑えることはできます。
ここでは、フィギュアの保管方法について紹介していきます。
直射日光を避ける
フィギュアは紫外線と熱に弱い特徴があります。
そのため、直射日光が当たる場所に飾り続けると変色を起こしてしまう可能性があります。
直射日光が当たりやすい窓際などには置かないようにしましょう。
また、フィギュアは熱が加わるとべたつきの原因である可塑剤が気化し、べたつきが起こりやすくなります。直射日光や紫外線を多く浴びない場所に保管しましょう。
密閉しない
フィギュアがべたつく原因でもお伝えしましたが、フィギュアの素材に含まれている可塑剤は、時間が経つと気化し大気中に放出されます。
しかし、購入時の箱や専用のケースに入れたまま長い間放置していると可塑剤が気化できません。そのためフィギュアの表面がべたついてしまうのです。
フィギュアを保管するときはなるべく密閉状態が続かないよう定期的に箱から取り出したり、風通しのいい場所に飾ったりするようにしましょう。
埃が付着しやすい場所に置かない
埃が舞いすい場所にフィギュアを飾っておくと、フィギュアが汚れてしまいます。
可塑剤の影響でベタついた状態のフィギュアに埃が付着すると、なかなか取れず洗剤などを使用し水洗いをする必要があります。
対策として、埃が舞いにくい場所での保管や、ケースに入れて保管することをおすすめします。
しかし、先ほども説明したように、ずっとケースに入れていると、今度は密閉された状況が原因でべたついてしまうので、定期的にケースを開け換気をしてあげましょう。
フィギュアを長期保管するときのおすすめの場所や、劣化させないコツはこちらを参照してみてください。
フィギュアをより魅力的に飾りたいという人には、背景を自作してみるのがおすすめですよ。
材料は100均で揃います!
まとめ
フィギュアのべたつきを落とす方法について紹介してきました。大切なフィギュアがべたついてしまったらショックですし、落とし方に困ってしまいます。
しかし、正しい道具と手順で洗うことができれば、基本的にフィギュアのべたつきは落とすことができます。
注意点も意識しながら、自己責任でフィギュアを綺麗にし、適切な保管方法でフィギュアを飾りましょう。
また、フィギュアのお手入れをしていく中で、もう興味がなくなってしまったなど、ときめかないフィギュアが出てくることもあると思います。
その際は思い切ってフィギュを売却するのも一つの手です。当然ですが、売却時にもフィギュアの状態がいい方が査定額も上がります。
売却の際も綺麗に洗っておきましょう。売却についての記事もあるので参考にしてみてください。
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