今回の記事は、フィギュアの台座製作について初心者のあなたに、ご自身でお手軽にフィギュアの台座を用意し、簡単に自作する秘策を画像をたくさん使ってご紹介します。
しかも、ちょっとした工夫で、中・上級者のフィギュア展示作品にも引けを取らないカッコいい台座を用意することができます。
さあ、あなたもカッコいいフィギュア用の台座を用意して、お気に入りのフィギュアを机や本棚に飾ったり、中・上級者も集うホビー展示会にマイフィギュアを出展してみましょう!
フィギュアの自作台座で、ダボの作り方を詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください!
初心者が中級者レベルの台座を簡単に安く用意できる2つの理由
まず、フィギュアの台座に関する結論を申しますと、
「初心者でも、ちょっとしたアイディアと工夫で、中・上級者に引けを取らない台座を安く簡単に自作することができます!」
ですから、安心してこれ以降の記事をお読みください。
では、何故、フィギュアを組み立てたりした経験がほとんどないような初心者が、フィギュアの台座を自分自身で自作することができるのでしょうか?
フィギュアの台座を自作できる大きな理由はこの2つ!
フィギュアの台座を自作できる理由-その1
フィギュアの台座になりそうな様々な材料を、ダイソーやセリアなどの100均、ホームセンター、通販等で安く購入できるからです。
これらの低価格で手に入る材料をそのまま使うだけで、オシャレな台座にすることができます。
フィギュアの台座を自作できる理由-その2
上記の低価格な材料にひと手間加えるだけで、簡単にかなりグレードの高いフィギュア台座を作ることが可能です。
実はこの方法は、ホビーショーなどのメジャーな展示会に出展している常連のモデラ―が実際に作品展示に使っている方法なのです。
様々なプラモデルやフィギュア作品の展示に、100均やホームセンターで買った簡単な材料を使ったり、子供の工作のような粘土や段ボール工作で作品の台座を自作して見事な作品を展示しているのです。
私も何度もこのような展示会に参加しましたが、セミプロのような模型作りの猛者でも、ほとんどの場合、台座やジオラマ台などは100均などで買った材料で自作しています。
ですからあなたも、台座に適した安い材料を探し少しの工夫を凝らすことで、中級者以上とも勝負できるようなカッコいいフィギュアの台座を自作することができます。
【今回の初心者向けの台座作品例】
上記の画像は、アニメ【ワンピース】の女性キャラクター「ボア・ハンコック」と「ナミ」のフィギュアを自作の台座に乗せて、飾った作例です。
いずれのフィギュアの台座も、ホームセンターで購入した低価格の木製材料を組み合わせたり、簡単な塗装を施しただけです。
なかなか、高級感のある台座だと思いませんか?
このような台座であれば初心者でも簡単に用意し、すぐにでもあなたのフィギュアを飾ることができます。
【初心者向け】初心者がフィギュアの台座を自作する具体的方策とは?
さて、それでは実際にフィギュアの台座の自作方法を説明していきます。
初心者が台座を用意する前に「絶対にやるべきこと」
初心者が、お気に入りのフィギュアの台座を自作する前に、是非考慮していただきたいことが一つあります。
それは、
初心者が自分で用意した台座にのせるフィギュアは、是非、【完全に自立するフィギュア】を選んでください。
これは、初心者にとって非常に重要なことです。
せっかくいい台座が準備できても、自立できないフィギュアを台座に乗せると、結構やっかいな工作が必要になります。
例えば、堅いアクリル板にドリルで穴を開けたり、大切なフィギュア様の足の裏に穴を開けて針金を指したり・・・など、必要な工具も増えますし、手間もお金もかかります。
その点、最初から完全に自立してくれるフィギュアの場合、平らな台座の上に何も固定工作をせずに立たせるだけで、作品として成立します。
倒れないように両面テープなどで足の裏を台の上面に張り付けたり、接着剤を少しつけて固定したりすれば十分で、難しい作業が一切不要になります。
100均やホームセンターで台座の材料を探してそのまま台座にする!
まずは、100均などで探してきた材料を加工なしに、そのままフィギュアの台座に転用するパターンをご紹介します。
自作する台座の材料を購入する
それでは、台座の自作の第一段階として、ダイソーやセリアなどの100均やホームセンター、あるいは通販などで低価格の材料を探して購入することから始めます。
具体的に例を挙げると、アクリル板、コースター、食器や瓶のふた、木材加工コーナーにある木切れや平台などです。
これらの材料は、普段目にしてはいても、「フィギュアの台座を作る。」ということを頭に思い浮かべていないと、つい見過ごしてしまうようなものばかりです。
以下の画像にあるようなものは、低価格で簡単に手に入りますし、最初から結構カッコイイものなので、そのまま台座に使えそうな気がしてきませんか?
今回は、わたしがざっとそれらのショップを見渡して目についたものをサンプル的にご紹介しています。
他にも、ご自身でいろいろ探してみると、台座に使えるものは無数に存在します。
是非、100均やホームセンター、通販サイト等でいいものを探してみてください。
ここで紹介したのはほんの一例で、台座にそのまま使える物は無数に存在します!
自分で探してきた材料を使ってフィギュアの台座にそのまま転用することができますので、まずは上記のように紹介した材料を活用して、実際に手持ちのフィギュアの台座を準備していきましょう。
自作台座に飾るフィギュアを選定する
今回使用するフィギュアはアニメ【ワンピース】の「ボア ハンコック」と「ナミ」です。
これ以降の台座の紹介においても、基本的にこのおふたりにモデルをやっていただきます。
おふたりとも、バンダイさんの製品で、非常にお顔が魅力的で、ポージングや塗装など、かなりきれいで、わたしのお気に入りのフィギュアです。
ハンコックは着座(椅子などに座っている)スタイルで腰の部分で自立するもの。
ナミは直立して自立するタイプとなっています。
そうです、先ほどもお伝えしたように「自立する」という事が大切になってきます。
自作の台座に飾るために中古フィギュアを購入してみては?
中古のフィギュア購入はなぜ危険!?怖い理由と安心して買える方法を教えます!
実際に台座を自作してみる(木製)
まず最初に、用意した台座になりそうな材料を何も加工しない状態で活用して、ハンコックの台座としてレイアウトしてみます。
最初は、ホームセンターで購入した木材片ふたつを組み合わせて、少し高さのある台座として活用してみます。
このふたつの木材を単純に重ねるだけです。
これでハンコックが着座できる高さの台が出来上がります。
この台座にハンコックを座らせたものが以下の画像となります。
いかがでしょうか。
市販の木材に何も加工せず、フィギュアを乗せただけで、それなりに見栄えのする作品になります。
二つの木材は、あなたもよくご存じの「木工用ボンド」などで接着すれば、一体型の台座になります。
木工用ボンドです。最近は速乾性が向上しています。
実際に台座を自作してみる(アクリル板)
さて、次にナミのフィギュアを使用して、各種材料をそのまま活用したいくつかの例を提案いたします。
彼女の場合は、真っすぐに立って自立している状態ですので、どのような台座の材料でも上面が平らなものであれば、乗せて飾ることが出来ます。
最初は、先に提示したふたつの透明アクリル板の内、丸形のアクリル板を使用した展示例を紹介します。
用意した透明アクリル板の上にナミを立たせるわけですが、上面が平らなのでそのまま乗せてもしっかり立ってくれます。
とはいえ、少し台座を動かすと倒れてしまうので、今回はナミの足の裏に両面テープを貼って、やんわりとですが、台座に固定します。
ナイスタックなどの両面テープを小さく切って足の裏に貼る。
余分な部分をハサミで切り取り、裏紙をはがす。
ここのように、両足の裏に両面テープを張り付ける
基本的に上面が平らで光沢がある台座であれば、ほとんど両面テープの粘着力で一応固定されます。
固定感に心配のある場合は、両面テープを二枚貼ったり、少し厚みのある両面テープを使ってもいいと思います。
もし固定を万全にする場合は、瞬間接着剤を少量つけて台座に固定することもOKです。
上の画像は丸形のアクリル板に両面テープで固定したものです。
実は、もともとこのフィギュアには台座が付属していません。
ですが、このようにアクリル板ひとつあれば、簡単にナミを台座に立たせて展示することが可能になります。
このように厚みのあるアクリル板は高さを出すこともできますし、簡単に高級感のある作品を演出する事ができます。
実際に台座を自作してみる(色々な材料)
その他、先に紹介したいくつかの材料をそのまま使って、ナミの展示例を紹介いたします。
これらの瓶のふたなどは、表面処理やデザインがきれいでオシャレなものも多いので、意外にも台座としてそのまま使えるものが多くあります。
もし、自立しないフィギュアだったら、このように「平らなものならなんでも簡単に台座として使える」ということにはなりません。
瓶の蓋のような金属製のものやアクリルのように固い材料に固定するためには、相当な造作が必要となり、初心者には敷居が高くなってしまいます。
なので、初心者のあなたは、是非、台座を探す前に「自立するフィギュア」を選んでください。
何なら、立っていなくてもかまいません。
いっそのこと、地面に座り込んでいたり、寝ているようなポーズのものなら、平たい台ならそのまま鎮座させることができます。
今回の場合であれば、ハンコックが半分そのような状態で、おしりが地面にべったりついているので、高ささえ確保できれば、固定の必要がないわけです。
さらに、フィギュアをケースなどに入れて飾っておきたいあなたは、こちらの記事も参考にしてみてください!
フィギュアの自作保管ケースを紹介!初心者向け、費用や注意点も詳しく解説!
用意した台座材料にひと手間加えてさらに美しくしよう
今までは、用意した材料をそのまま加工せず台座に転用した例を示しました。
次は、これらの材料に「簡単なひと手間」を加えて、台座をもう少し「美しく高級感のある」ものしていきましょう。
ひと手間その1「オイルステインによる表面処理」
用意した台座材料へのひと手間その1は、「塗装」です。
ここで、紹介する方法は、木材に「オイルステイン」という塗布剤を筆で塗ってから、布などで軽く木部に馴染ませて、「木目を生かした美しい高級感のある台座に変身させる」というものです。
オイルステインは、ホームセンターの木材塗料コーナーで購入でき、画像にあるように「木目を生かした着色剤」と書かれています。
初心者の方は、「塗装」と聞くと、
- 【塗りむら】ができないか?
- せっかくきれいな材料なのに、逆にきたなくなってしまわないか?
- むしろ、そのままの方がいいのではないか?
などと、心配になってしまいがちです。
ですが、この「オイルステイン」はそのような心配は不要です。
この塗布剤は筆でラフに塗っても大丈夫です、色むらは気にする必要がありません。
何故なら、たっぷりと塗った後で布やティッシュでこすって木材に馴染ませるからです。
この際、余分なオイルステインは吸い取ってしまえますし、ちょうどいい具合に木目を生かした塗り具合になります。
以下、画像を交えて説明します。
オイルステインで木材を表面処理する(木材1枚)
このオイルステインと先ほども紹介した木材平台を使って、より高級感のある美しいフィギュアの台座を自作していきます。
これは、上記の材料と絵筆のようなやや大きめの筆と布やティッシュがあれば、作成できます。
では、その工程について説明します。
大き目の筆を使って、オイルステインを木材の台座に大まかに塗りたくっていきます。
やや多めに塗る方がいいでしょう。
塗りすぎても、後で布やティッシュで木目に馴染ませるので心配いりません。
布切れか、ティッシュでこすって、木目に刷り込んで馴染ませます。
こんな感じで、木手調のしぶい仕上がりになります。
これに、ナミを立たせてみると・・・
こういう感じになり、木目調の高級な感じが出て来たと思います。
多少ざらつきや木目のむら、不統一感等があるかと思いますが、それは「味わい」ですので気にする必要はありません。
オイルステインで木材を表面処理する(木材2枚)
では、次はハンコックの少し高さのある木材の台座をオイルスティンで表面処理して自作してみましょう。
先ほども使用した、木材の材料です。これに、オイルステインを塗布します。
オイルステインを多めに、サッと塗っていきます。
多少のムラは、気にしなくてもいいです。
布かティッシュで木部にすり込んでいきます。
こんな感じて、刷り込んでいくと木部に馴染んでいき元々あった木目も味わいになります。
ですから材料を選ぶときは、なるべく木目がきれいなものを選ぶと良い仕上がりになると思います。
底板も、同様にすり込んでいきます。
両者を、木工用ボンドなどで貼り付ければ、完成です。
上面が波のようにガサガサしていますが、ハンコックが座って目立たなくなるので、あまり気にする必要はありません。
色のムラは、木の感じが出るので違和感はありません。
展示する際は一番きれいな面を前面に使用します。
ひと手間その2「台座に飾りつけをする」
では、ひと手間その2は、「台座に簡単にできる飾りつけをする」というものです。
今回は、以下のふたつの飾りつけを紹介します。
1、透明アクリル板の下に雰囲気のある画像を敷く。
2、アニメなどのロゴ画像を使って銘板を作って台座に添える。
透明アクリル板の下に雰囲気のある画像を敷く
まずは、透明アクリル板を使ってフィギュアの台座にひと工夫する方法をご紹介します。
透明アクリル板は、前述したようにそのまま使用しても十分カッコいい台座になります。
しかし、さらにアクリル板の底面に透かし絵を入れて、更に雰囲気のあるアクリル台座にする方法があります。
具体的に言うと、透明アクリル板の下にそのフィギュアのテーマを表す絵を敷いたり、フィギュアのスペックを書いた紙を下に敷いたりして、透明アクリル板越しに閲覧者がきれいなデザイン画などを見ながら、フィギュアを鑑賞できるというものです。
これは、自動車やバイクのプラモデル製作者が、よく展示会で使っている手法です。
例1:透明アクリル板の下に模様がある折り紙を敷く
こういうキレイな折り紙があったので、透明アクリル板の下に敷いてみます。
アクリル板と折り紙のサイズが、丁度ほぼ同じだったので、そのまま下に敷きました。
画像では、アクリル板が見えずらいですが、かなり高級感があります。
例2:フィギュアパッケージのデザインを利用し透明アクリル板の下に敷く
このようなパッケージデザインを撮影して、画像ソフト等で文字を入れたりして加工します。
フィギュアのスペック等を書き込むのも閲覧者の目を引きますよ。
パッケージデザインをそのまま底板に使った例。
画像加工ソフトやパワーポイントなどで、フィギュアのスペックやワンピースのマークなどを追加していますが、これらの文字は入れなくても十分雰囲気は出ます。
例3:ロゴを利用し透明アクリル板の下に敷く
今度は、円形の透明アクリル板に合わせてワンピースのロゴが入った用紙を切り取り、アクリル板の下に敷く方法です。
これまでの画像に、ちょいちょい出てくるワンピースのロゴが気になっていると思いますが、自作台座にアニメのロゴなどを使うとグッと雰囲気が出てきます。
ロゴデザインについては、ネットで「ワンピースロゴ」などで検索すると、画像のようなお馴染みのロゴの画像がたくさん出てきます。
ロゴを印刷したものを円形アクリル板に合わせて鉛筆で印をつけて、ハサミでこれに沿って、切り抜きます。
これを、下に敷くとこのように、グッとそれらしくなってきます。
ひと手間その3「銘板を作って台座に添える」
アニメなどのロゴの画像を使って、銘板を作って台座に添えてみましょう。
先程のワンピースのロゴの中から適当なロゴを選んで、パワーポイントなどにコピペして印刷。
次に、ロゴを四角く切り取って、文房具屋などにあるスチレンボードや厚紙などで、多少厚みのあるパネルのようにすると、見ごたえがあるロゴになります。
文房具屋などにあるスチレンボード。ネットでも購入可能。
四角のロゴを貼り付けて、スチレンボードをその形にカット。
スチレンボードを三角形に切って、裏面にセロハンテープで適当に貼って、パネル風に立てることもできます。
裏に三角形のスチレンボードを貼ってロゴを立てる。
このように、台座に直接貼り付けることもできます。
展示会などでナミを高い台座にのせ、銘板を添えてこのように展示すると、他の出品者よりもナミの顔の位置が高くなります。
そして、視線を下に移していくと、なかなか洒落た台座と銘板もセットで見てもらえます。
中級者向けの台座の自作にチャレンジ!
次は、初級者編ではなくて、これらの台座よりもちょっと難しい中級者レベルの台座の自作方法をご紹介しています!
↓ ↓ ↓
フィギュアの台座を自作する意義とは?
それでは、改めてフィギュアの台座を自作する意義とは一体何か考えてみましょう!
フィギュアの魅力をアップさせる
フィギュアの台座を自作することで、フィギュアの魅力をアップさせることができます。
自分好みのデザインやカラーリングにすることで、フィギュアの存在感をより一層引き立てることができます。
独自性を出すことができる
フィギュアの台座を自作することで、他の人とは違った独自性を出すことができます。
自分だけのオリジナルの台座を作ることで、フィギュアの世界観やキャラクター性をより深く表現することができます。
趣味として楽しめる
フィギュアの台座を自作することは、趣味として楽しむことができます。
手作りの達成感や、自分で考えたアイデアを形にする喜びなど、台座を自作することで得られる楽しみは多岐にわたります。
コレクション価値を高める
フィギュアの台座を自作することで、コレクションの価値を高めることができます。
自作の台座があることで、コレクション全体のレベルが上がるため、他のコレクターからの評価も高まる可能性があります。
以上のように、フィギュアの台座を自作することには、様々な意義があります。
自分だけのオリジナルの台座を作って、フィギュアコレクションをより魅力的にすることをおすすめします。
おすすめの自作台座デザイン集
色々なファンの方々がオリジナルの台座を自作してますので、参考にしてみてください!
まとめ
いかがですか?
今回は、初心者がフィギュアの台座を簡単に準備、自作する方法について述べてきました。
模型作製の方法は無数にあり、他にもいろいろな自作方法があります。
あなたのアイディア次第で更にカッコよく、キレイで高級感のある台座を作ることができると思います。
また、台座がなくて飾ることができず、倉庫に眠っているフィギュアを台座に立たせることにより、収納スペースを増やすことにもなります。
今回の記事をひとつの参考として、あなたのフィギュア達をカッコよく展示してあげてください。
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